男性不妊

男性不妊の治療法 …以下の2つに大別できます。

薬物療法・手術療法など... 精液・精子の状態をよくする目的として

現在のところ、男性不妊の特効薬は残念ながらありません。漢方薬やサプリメントなどが広く使われています。

人工受精・顕微授精など... より妊娠しやすい受精法

通常の性交で妊娠する為には少なくとも1mlあたり2000万個以上の精子が腟内に射精される必要がありますが、極論を言えば正常な精子が1個あれば妊娠は可能ですから、人工受精や顕微授精は有効な治療法といえます。
人工受精・顕微授精は、男性不妊で悩むご夫婦が妊娠する為には、極めて有効な手段です。

【精液検査の正常値】 (WHO 1999基準)
精液量2.0ml以上
ph7.2以上
精子濃度2000万/ml以上
総精子数4000万/ml以上
運動率前進する精子が50%以上
高速で直進する精子が25%以上
正常形態率15%以上
生存率75%以上
白血球数100万/ml未満
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日常、気をつけたいこと...

精巣を温め過ぎないようにしましょう。

精巣が体の外に出ているのは、高い温度に弱いからで、体温よりも1〜2度低い温度が適温です。熱いお風呂やサウナは程々にしましょう。
ノートパソコンを膝の上に乗せて使っているビジネスマンをよく見かけますが、パソコンは下部から熱を放出していますので、あまりお勧めできません。また、神経質になる必要はありませんが、下着は締め付けないトランクスの方が良いといわれています。

携帯電話を持ち歩く際にはカバンに入れましょう。

アメリカの研究報告で、携帯電話を使う男性はあまり使わない男性に比べて、精子数が少ない傾向があると発表されています。
しかし、現代人にとって携帯電話は必需品。手放すことはほぼ不可能です。だからこそ、せめてカバンに入れて持ち歩くように心がけましょう。


アルコール・たばこは、控えめにしましょう。

ともに度が過ぎれば身体に害を及ぼします。
当然、造精機能にも影響します。
また、泥酔状態では性行為そのものも難しくなるので注意が必要です。


標準体重を維持するようにしましょう。

男性の肥満が不妊に影響していることが、米国立衛生研究所の研究グループの調査でわかっています。
肥満の女性が普通の体重の女性と比べて、妊娠しにくいことは以前から知られていましたが、男性の肥満も不妊に影響していることがこの調査で裏付けられました。

禁欲期間は2〜3日でOK。長すぎはかえってマイナスです。

禁欲期間は“長い方がより良い精子が作られる”ようなイメージがありますが、実際には1週間以上禁欲すると精子の運動率は下がってしまいます。

妊娠率を上げるために必要な栄養素をしっかりと補給することが大切です。

まずはバランスの取れた食事を心がけ、妊娠させやすい身体にしましょう。

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【参考】
“セックスミネラル”の異名を持つ「亜鉛」は、食品中では「牡蠣」に一番多く含まれています。特に男性の生殖器官と深いかかわりがあり、精液中には高濃度の亜鉛が含まれていることがすでにわかっています。
睾丸や前立腺の亜鉛濃度が高いのは、精子や精液の産生に亜鉛が必要なためで、不足すれば精機能障害を招きます。
デトロイトのウェイン・ステイト大学教授、プラサド医学博士が51歳から65歳までの5人の健康な男性を対象に行った興味深い実験があります。
【実験の概要 】
完全な食事管理を行って、1日にわずか1mgの亜鉛不足の食事を6ヶ月間続けました。
亜鉛の必要量は1日15mg〜30mgといわれていますから、1mgというのは影響があるとは考えられない微量です。しかし博士はその微量の不足が性能力に影響を及ぼすと考えたのです。
その結果、5人中4人の精子数が減少し、5人全員のテストステロン(男性ホルモン)量が減少しました。しかも精子数が減少した4人のうち3人は不妊点を下回るほど激減し、インポテンツを訴えました。
そこで正常な食事に戻し、さらに1日30mgの亜鉛を補った結果、5人が正常に回復するのに、16週から20週を要したと報告しています。
つまり亜鉛は、前立腺で性ホルモンを分泌し精子造りを助ける働きがあり、生殖機能に大きく関与するため、亜鉛が不足することにより…
  1. 精液量の減少
  2. 性感の低下
  3. 精子数の減少
  4. 精子の異常
  5. 勃起不全

…などが起こることが知られています。